熱駆動ファン「TUF」

航空機エンジン研究から生まれた熱駆動ファン

TUFは、ストーブの熱で発電して羽根を回す熱駆動ファンで、電池もコンセントも不要。
ストーブの上に置くだけで、暖気を前方・下方向へ送り、足元まで広げます。　

電源不要なのに快適
・ 熱駆動ファンは、ストーブなどの熱源を利用し、「ゼーベック効果」という現象によって
 発電し、ファンを回す装置です。

・ 2つの金属間の温度差によって電流が発生する熱電素子による自己発電で、外部電源
 や電池を必要としません。

・ ストーブの上に置くだけで熱を下方向に循環させ、足元まで暖かさを届けます。

・ 家庭のほか、キャンプでの使用にも最適、空間の温度ムラを減らし、効率よく快適に
 します。

CFD設計の高性能ヒートシンク

熱駆動ファンの性能は冷却効率に大きく左右されます。

計算流体力学（CFD）を活用し、フィン形状や放熱面積を最適化したヒートシンクを開発。

対流型ストーブに最適

従来型であるTEFは放射型ストーブ向けでしたが、TUFでは対流式ストーブの特性に合わせて設計を一新。

燃料が尽きるまで均一な性能を発揮し、一般的な灯油ストーブにベストマッチしています。

軍用TEFを超える放熱性能

30種類以上の放熱ファン形状をCFDでシミュレーションし、熱駆動ファンに専用に最適化したヒートシンクを設計。

軍用TEF製品との熱伝達性能を比較評価しました。
【シミュレーション比較結果（冷側最高温度基準）】
　・冷側最高温度：TEF比 約40℃低減

　・ 高温域における立ち上がり出力と回転の安定性向上

　・ 熱負荷変動時の駆動安定性確保

軍用TEF比
冷側最高温度約40℃低減
※評価はいずれも当社シミュレーション条件による。使用環境・個体差により結果は変動します。
※「冷側最高温度（Cold side）」は熱電素子の冷側におけるピーク温度を指します。

高性能熱電素子の採用
● 世界20社以上の熱電素子を比較評価。

● 作動温度域・負荷条件に最適化された素子を採用し、立ち上がり出力と発電安定性を向上。

● 無負荷電圧14.4V、最大出力22Wを誇る高品質な熱電素子を採用しました。

ディテールへのこだわり

ベルマウス形状の排気口暖かい空気を効率よく分散。

暖気を効率よく前方へ分散し対流を最大化します。

ホットプレートガイド熱源からの過熱を制御し、ヒートシンクへの過度な熱負荷を抑制、
冷側温度の安定化により発電効率を持続させます。

クラシックなデザイン

ターボファンエンジンからインスパイアされたミニマルな造形は、精密工学と信頼性を体現。

アウトドアギアはもちろん、室内のインテリアにも溶け込み、長く使っても飽きがきません。

タフな設計と品質

・ 高温のストーブ上でも安定して動作するよう、極端な条件を想定した評価（高温連続・熱サイクル・振動・輸送衝撃など）を実施し、実使用での安定動作を追求しました。

・ 産業用送風機メーカーの一貫した品質管理のもとで製造され、高い品質を確保して
 います。

環境にやさしい専用ケース
・ 付属のハードケースは環境に優しい発泡ポリプロピレン（EPP）を採用。

・ 軽量で耐衝撃性・断熱性に加え高いデザイン性にも優れ、スマートに本体を守ります。

・ ケース単体でも保温ボックス、小型ギアの収納など多用途に活用できます。


使用方法

1. ストーブの上部にガードがある場合、あらかじめガードを取り外してください。

2. ストーブを点火し、上部が十分に温まるまで20〜30分待ちます。

3. ストーブが十分に過熱されたら、TUFをストーブ中央に置きます。

4. 1〜2分で羽根が回転し始めます。回転しない場合は口で軽く風邪を吹かせ、
羽根を回転させます。又は、棒状のもので羽根を軽く押して、回転させます。

5. 回転が始まったら、少なくとも20分は運転させてください。

※スタート後、通常の回転速度に達するまでTUF本体は非常に熱いため、触れないでください。

※十分に冷めていないTUFをやむおえず移動させる場合は、必ず耐熱手袋を使用してください。

6. TUFの使用後は、TUF本体外側のリムを持ち上げ、耐熱性のある素材の上に置いて、十分に冷却させます。※取り外す際は本体が非常に熱いので、必ず耐熱手袋を使用してください。

7. 下部のホットプレートが完全に冷却してからEPPケースに収納します。

技術仕様

【製品名】TUF-350

【サイズ】350mm(D) × 190mm(H)

【重量】約4.7kg

【構成品】本体、EPPケース、取扱説明書

【素材】
本体：アルミニウム・鋼、
ケース：− EPP

【動作温度範囲】250〜350℃

【最大電圧】14.4V

【最大出力】21.6W

【モーター仕様】24V／8000rpm

【製造】大韓民国

【保証】1年

使用上のご注意

◎ 本製品は、灯油ストーブの上に置いて暖房を補助するための製品です。指定された用途以外での使用はできません。

◎ ストーブを点火してから約20〜30分間、ストーブが十分に加熱されるまで待ってから本製品を 設置してください。

◎ 本製品を設置したままストーブを点火しないでください。

◎ ストーブ上部にガードがある場合、ガードを取外して本製品を設置してください。

◎ 本製品はストーブ上部に直接接触して使用するものです。本体とストーブの間にガードや異物 などがあると、熱伝導が妨げられ、故障の原因となります。

◎ 表面温度が350℃を超える熱源（例：薪ストーブなど）では使用しないでください。

◎ 揺れる床や傾いている場所で使用すると、ファンの回転により振動が生じる場合があります。 必ず平らな場所でご使用ください。

◎ 本製品をストーブに設置した直後は、TUF本体は非常に高温になります。
 ファンの回転が始まり、本体が十分に冷めるまで触れないでください。

◎ 正常にファンが動作している場合、ファン上部のTUFガードは熱くなりません。設置後5分以上経っても回転が始まらない場合は、ストーブから取り外し、十分に冷却してから再度ご使用ください。（この際は必ず耐熱手袋をご使用ください。）

◎ ストーブに設置後、回転速度が安定するまでは本体が非常に熱くなります。安定する前に取り外す場合は、必ず耐熱手袋を着用し、本体に直接触れないようご注意ください。

◎ 使用中は、TUFのホットプレートおよびブースティングスカートが非常に高温になります。 絶対に触らないでください。

◎ 製品上部の吸気口をふさがないでください。

◎ 使用後は、必ず溶けない素材の床に置き、十分に冷却してください。

◎ 使用中にストーブに焼き付きが発生した場合は、ただちに使用を中止してください。

取り扱いに関するご注意

◎ 使用および保管時は、湿気や油分を避け、乾燥した場所で保管してください。

◎ 本製品には衝撃に弱い部品が組み込まれています。 強い衝撃を与えないよう十分ご注意ください。

◎ 本製品をケースに収納して運搬する際は、必ずケースの底部を持って移動してください。 ケースの蓋を持って運ぶと、本体が落下し、故障や破損の原因となります。

◎ 本製品をケースに収納する際は、ケース内部が十分に乾燥していることを確認してください。

◎ 本製品を分解しないでください。分解すると修理ができなくなる場合があります。

◎ 本製品に熱で変形しやすい材質の付属品を取り付けないでください。

◎ 製造工程上避けられない要因によるものは不良品ではなく、交換や返品の対象外となります。

よくある質問
Q. どの種類のストーブで使用できますか？
A. 対流式石油ストーブで使用ご使用ください。薪ストーブや木炭ストーブなど表面温度が350℃を超えるものにはご使用できません。

Q. ストーブの天板に穴のあるトヨトミDC-100モデルで使用できますか？
A. はい、使用できます。TUFはDC-100モデルの天板の穴から上昇する熱を下方向に循環させるよう設計されているため、問題なくご使用いただけます。

Q. ストーブ上部のガード（安全ネット）を取り外して使用する必要はありますか？
A. はい、必要です。ストーブ天板との接触を介して導熱動作を行う構造のため、ガードを外してからご使用ください。

Q. 反射式ストーブでも使用できますか？
A. 基本的に使用は可能ですが、TUFの流動部分がストーブに吸い込まれる恐れがあるため推奨しません。反射式ストーブ専用のオプションを開発予定です。

Q. ストーブに点火してからどのくらいで動き出しますか？
A. 通常は点火後20〜30分でTUFが起動し、回転が始まります。使用環境によって時間がかかる場合があります。

Q. 製品の寿命はどのくらいですか？
A. 内部コンポーネントの寿命はおおよそ3万時間程度です。
 通常の使用環境で、約3〜4年以上使用できます。ただし、これは目安であり保証期間ではありません。